top of page

熊本の西郷隆盛

執筆者の写真: GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKAGUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

熊本県人吉から、高校生男子が ゲストハウス庵(いおり)大阪 に宿泊に来られました!


最初、お電話でお母様からお問い合わせがあり、その訛りから九州の方だと分かりました。☺

大阪市内の企業に就職の面接に行くのだと教えてくださいました。

わざわざ企業の名前と場所も教えてくださったので、遠方から初めて来る高校生がどうやったらスムーズにその場所まで行けるかをネット検索してみました。


場所は大阪市平野区長吉川辺。

なるほど、大阪市内とはいえ、大阪府八尾市との境にあります。

また、八尾市はゲストハウス庵がある藤井寺市からは川を挟んでスグです。

そして、八尾までは藤井寺から近鉄バスが走っているではありませんか。🚌

藤井寺駅を出発するバスが、川を超えて八尾に入り、大阪メトロ谷町線八尾南駅やJR八尾駅を経由し、近鉄八尾駅まで北上して行くのです。今まで、藤井寺駅前ロータリーでこのバスを見るたびに「一度、このバスに乗って藤井寺から八尾に行ってみたい」と思っていたものです。それがこうして宿泊ゲストさんに関係してくることになるとは思いもよらなかったです。


ネット検索によると、この企業の場所はバス停から徒歩数分のところにあるとのことですが、ネットのマップ上で見るのと実際に行ってみるのとで差異があるかも知れません。下調べとして私自身が近鉄バスに乗ってその場所まで行ってみました。


まず、この路線は藤井寺駅発着ですが、その次のバス停が北岡バス停で、ゲストハウス庵の住所にもある北岡です。北岡バス停までは当館から徒歩2,3分で着きます。

しばらく進むとバスは左折し、それからは真っ直ぐの道を北上します。そして、北岡バス停の3つあとに、小山というバス停に着きます。ここは私が(ほぼ)毎朝ジョギングをしている津堂城山古墳に隣接するバス停で、バスに乗って通り過ぎる所なのに普段のジョギング・コースに着いたのが少し滑稽な感じがしました。


移転前の羽曳野市恵我之荘では、日本全国で5番目のサイズを誇る大塚山古墳の周りをジョギングしていましたが、今は藤井寺市北岡から一番近い、津堂城山古墳までの道と、その古墳の周りを走ったり歩いたりしています。津堂城山古墳は、古市古墳群に属し、世界文化遺産にも登録されています。また、この古墳には周濠がなく、古墳の周りには菖蒲やコスモスなどが咲いて綺麗です。宮内庁管轄の一部を除いては中に入れる古墳でもあります。


そして、バスが進み津堂城山古墳から離れるとまもなく次のバス停・大正橋南詰でバスが止まります。

そこで衝撃のアナウンスメントがバスの中を流れました。


「次は、大正橋南詰、津堂城山古墳前です。津堂城山古墳へは、次でお降りください。」


というのです!


い、今、津堂城山古墳を通り過ぎたばかりじゃないか⁉

健康のためにバス停ひとつ分の距離を歩こう、と提案しているのか?

しかし、津堂城山古墳「前」は明らかに違うぞ‼


そんな私の狼狽をよそに、バスは淡々と進み、川を超えて、八尾に着きました。


ネット検索した通りのルートでスムーズに目的地に着くことができ、帰りもスムーズでした。


宿泊当日、到着したのは西郷隆盛のような見た目の高校三年生でした。

豪快な見た目とは裏腹にとても物静かで、礼儀正しい印象でした。

最初は当館から企業の場所までタクシーで行こうと思うと言っていましたが、ルート検索したものをプリントアウトして差し上げて、道中で撮影した目印の写真をお見せした結果、翌日、彼はバスで無事、目的の場所にたどり着いたとのことでした。


翌朝、チェックアウトの時間の直前に客室から降りてきて、

「もう一泊させてください」と彼。

ちょうどそのとき、台風が日本に上陸していて、九州新幹線が運休していて熊本に帰れないということでした!


次の日には台風も去り、朝のうちにチェックアウトして物静かな西郷どんは去っていきました。このたびの面接先に就職が決まったらまた来てくれるかも知れません。☕

彼岸花が咲く津堂城山古墳です。

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page