以前 ゲストハウス庵(いおり)大阪 に宿泊された、東京在住のアメリカ人男性が、2,3ヶ月ぶりに連絡をくださりました。
「日本語の勉強に本腰を入れたい。日本語レッスンを受けたい。」との内容で、以前当館に宿泊されたときに、当館で英会話レッスンを行っていること、英会話レッスンを対面でもオンラインでも行っていること、さらに、希望すれば日本語レッスンも受け付けると話したのを受けたものでした。
この男性の前にも後にも、日本語レッスンに興味を示された宿泊ゲストさんは数名おられましたが、実際にレッスンを希望されたのはこの方が初めてでした。
以前宿泊された、スロバキア人とスロベニア人男性の二人組もとても日本語や日本の文化に興味を持っておいでで、日本語レッスンにも興味を持たれていましたが、彼らは旅の途中ということもあり、当館に置いてあった日本語フレーズ集の本を所望された塩梅でした。
その後の京都、静岡、東京の旅の過程でフレーズ集が役に立っていればいいですね。🤗
さて、アメリカ人男性の日本語レッスンですが、普段の英会話レッスンと同じ段取りで、まずは無料体験レッスンを行い、こちらとしてはこの男性の日本語のレベル診断と今後の取り組みを見させていただき、この男性にとっては当館のオンライン日本語レッスンがどんな感触なのかを体験していただきました。
体験レッスンの内容や今後のレッスン内容の提案に納得いただき、毎週ご受講されることとなりました。
実際に日本語レッスンを始めてみると、とても不思議な面白さがありました。
オンライン・レッスンの進め方や口頭での正解の引き出し方、そこからの応用練習の仕方など、普段の英会話レッスンで行っているものをそのまま日本語に変えたものができました。普段やっていることをそのまま、だけど英語で日本語を教える、という、いつも通りだけど真逆なことをやっていることに妙な面白さを感じます。🤭
普段、英会話レッスンでは、受講生の方に必ず毎回その日の日付と天気を聞いています。
特に日付は、一年365日、毎日答えが異なるものなので、いつ聞いても前回とは違う答えの練習になるのです。
実際、つい最近、レッスンの始めに英語で日付を聞いて、受講生の日本人男性が少し考えながら 'February... 6th??' と答えました。
'6th' という序数詞を声に出して言うことに違和感ないし新鮮さを感じられたようで、
「今まで(レッスンが)6日だったことがなかったんですかね!?💦」とこぼされていました。🤭
このように、日付を言っていただくのは、毎回新しい練習になるのですが、'What's the date today?' という英語の問いかけに慣れるまで、新しい受講生の方々には曜日で答えたりしてしまう方もおられます。そのようなときには、英語での日付の聞き方と曜日の聞き方をどちらもお教えして、その後、正しく答えられるように定着させていきます。
このアメリカ人男性の日本語レッスンでも、
「きょうは、なんがつ、なんにち、ですか?」
と聞いたときに
「げつようびです。」
との返答が‼
日付と曜日の聞き方の違いをお教えした後、交代して、彼から私に同じ質問をするよう促したところ、
「きょうは、なんのひ、ですか?」
との質問が‼
なるほど…。
微妙な言葉の違いで意味が大きく変わってしまいますね…。
「きょうは、なんがつ、なんにち、ですか?」と
「きょうは、なんようび、ですか?」、
さらに
「きょうは、なんのひ、ですか?」
の違いを解説して、口頭練習に繋げました。
その他、日本人は無意識のうちに日本語の文法を駆使していますが、「かわいい」を「かわいいじゃない」ではなく「かわいくない」と言う、「図書館で働いている」と「で」を使うのに、「中目黒に住んでいる」と、「に」を使う、など、自然に使っているので説明しにくいことがチラホラ浮上します…。😅
いや~、日本人にとって英語が難しいように、英語ネイティブスピーカーにとって日本語も難しいんだな、ということを痛感しました。☕
外国語の習得はそもそも難しい。
英語が難しいのではなくて、外国語の習得そのものが難しいのですね。
みなさんも、比べず、あせらず、あきらめず、外国語の習得に励みましょう!✊

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