top of page
執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

チベットから堺へ

ゲストハウス庵(いおり)大阪 に、チベット人女性が宿泊されました!


予約サイトを通していただいたこの方の情報からは、中国の方が予約されたことが分かりました。これは予約サイトによって差異があるのですが、この方が使われた予約サイトでは、予約された方の性別は分かりません。ただ、ローマ字表記で、子音と母音の組み合わせ二つだけの二音節の短い名前でした。

中国の人名は、苗字が漢字一文字で下の名前が漢字二文字の「〇・〇〇」というイメージがあり、それよりもっと短い名前だな、という印象を受けました。「〇・〇」のような苗字と下の名前がそれぞれ漢字一文字という名前も見たことがありますが、予約サイト上ではローマ字のみでした。

なので、名前の漢字から見当を付けることもできず、大きなスーツケースと中くらいのスーツケースを引きずってやってきたその方が女性であることは、当館のドアを開けてお迎えするまで分かりませんでした。


チェックイン・フォームに記入していただきながらいろいろ聞いてみると、中国で就職の面接を受けて、見事、採用され、大阪府堺市にあるショッピングセンター内のアパレルショップでの就職が決まったとのこと。

そのため、日本でのビザも就労ビザをお持ちだそうです!👏


チェックイン・フォームに記入していただいたお名前は漢字二文字で、その横にカッコして予約サイトで見たのと同じローマ字四文字の表記がありました。

そのローマ字は「二文字・二文字」に分けて書いてあり、間にスペースがあったので、私はその最初の二文字を指して

「これが苗字ですか?」と聞いてみました。

すると、なんと、彼女の答えは、

「それ全部でひとつの名前です。」

とのことでした。

「わたしはチベットから来ました。チベットは中国の一部です。チベットでは、名前はひとつしかありません。」とのことでした。

つまり、チベットの人たちは苗字を持たないのですね…。以前、どこかで聞いたことがあった気がします。☕


また、チベットの人はチベット語を話し、チベットの文字を使うそうで、彼女の名前の漢字二文字は元々のチベット語の名前の音を充てたものだそうです。そこで、彼女の名前をチベットの文字で書いてもらいましたが、今まで、ネット上で見たことがあるようなないようなという程度の、今まで見たことがある他のどの言語の文字とも似ていない文字でした。少なくとも、私にはそうでした。さらに、それも、

「これで四文字?」と聞くと、

「いえ、これで二文字です。」とのこと…。🍵


この一連の会話は日本語と英語とを混ぜた感じで進みました。

日本には今年5月に着いたばかりとのことでしたが、日本語はそれなりに上手で、日本語検定2級も持っているそうです。

私を日本語も英語も通じる話し相手と思ってくださったようで、ところどころ英語を交えたり、日本語で話していたのが途中から英語に変わったりしました。

また、なぜか「そうです。」というときは「对」と、中国語になったりしました。🤗


外国語を学ぶこと自体に関心があるそうで、日本語も中国で必修科目ではなく、自分で選択して学んだそうです。日本語を学んでみてどうですかと聞くと、

「日本語は、中国語よりもチベット語と似ている」

だそうです!

チベット語も動詞よりも目的語が先に来るなど、語順が日本語と同じだそうです!

確かに、韓国語も日本語と語順が同じらしいし、以前当館に宿泊されたインド人男性が話す英語が英語としては語順が正しくなく、彼の話す英語の単語をそのままの語順で日本語に訳したらスッキリしたなんてこともありました。もしかしたら中国語の語順の方がアジアではレアなのかも知れませんね。何しろ、「我爱你」は 'I love you' と全く語順が同じですからね。


さらに、この方いわく、チベット語での数字の言い方が日本語のそれと似ているそうです!

1から順にチベット語で言ってくれましたが、確かにどこか似ていたかも知れません。

3は中国語もベトナム語もタイ語も「さん」に近い発音ですが、それはチベット語も例外ではありませんでした。


北京の大学に行ったそうで、その後、武漢に住んだそうです。


武漢…。


そう、2019年の新型コロナウイルスが最初に見つかった町です。

しかも、そこに2019年まで住んでいたそうです…。😱


コロナウイルスが見つかる二ヶ月前まで武漢に住んでいたそうで、やはりそこに住んでいたというだけで騒がれたそうですが、しかし、当時はコロナウイルスに感染しなかったそうです。🍵


当館に滞在していた間、この方はほとんどヨーグルトとパンと蕎麦しか食べていませんでした。特に、晩ご飯がいつも蕎麦なのを聞いてみると、

「この1か月は、肉を食べてはいけないのです。」と話してくれました。

なんでも、チベットで【サガ ダワ】という、仏陀にまつわる聖なる1か月だそうで、仏陀の誕生、悟り、涅槃がどれも同じ月に起きたのを祝う期間だそうです。

「仏陀の誕生日は4月じゃないの?」と私が聞くと、

チベットのカレンダーでは5月だそうで、どうやらいわゆる旧暦とも1日ほど異なるそうです。


いろいろ興味深い話を聞くことができました。🤗

これからの彼女の日本での生活に幸運を祈ります!👏







閲覧数:23回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page