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執筆者の写真GUEST HOUSE IOLY 庵 OSAKA

イスラエル人バックパッカー ~but life goes on~

ゲストハウス庵(いおり)大阪 に、若いイスラエル人カップルが宿泊されました!


最初にネット予約をいただいたとき、イスラエルの人たちの予約であることを知り、

「イスラエルから!?」と驚きました。

難民かもしれない、と思いました。

事前にメールで少しやり取りをして、関西空港に到着したらそのまま当館に向かうとのこと、お勧めのルートを教えてほしい、とのことでした。英語の文面からは特に切羽詰まった印象も受けず、こちらも問い合わせに答える程度でした。


チェックイン当日、お二人が当館に到着し、ドアを開けて出迎えてみると、第一印象から感じのいいカップルで、二人とも大きなバックパックを背負っていました。

身体を負傷していたり、着の身着のままでやってくるかもしれないと想定していたのですが、普通のバックパッカーといった感じです。☕


聞いてみると、はたして、バックパッカーだそうで、しかも、イスラエルから日本に直行したわけではなかったようです。これまでに、中国、インド、ニュージーランド、タイ、ベトナム、と旅してきて、それから日本にやってきたとのこと。その後はニューヨークにいる知人のところにしばらく滞在し、そこから帰路を辿るそうです…。


中国ではどこを訪れたのかと聞いてみると、3,4の都市名を挙げてくれましたが、中国の地名を英語で聞いてもちんぷんかんぷんでした。😅 北京(ペキン)を英語で 'Beijing(ベイジン)' と言うように、日本語と英語とで中国の地名がかなり違うので、英語での言い方で聞いたことがある地名とそうでない地名とでピンと来るか来ないかが全然違いました。


初日の夜は、ゲストハウス庵のすぐそばにある居酒屋「灯(あかり)」へ行ったそうで、そこで、おそらく地元の日本人と思われる、他の女性客グループに話しかけられて会話が盛り上がったと喜んでいました。🤗

この居酒屋へ行ったと聞いて、ひとつ私が驚いたのは、このお店のメニューが手書きの日本語だけで書かれているのに彼らが問題なく注文できたということでした。なんでも、スマートフォンでメニューの日本語を読み取って翻訳することができたというのです。手書きの日本語も読み取れるとはスゴイですね!!

さらに、後日、この居酒屋の店長が教えてくれたのですが、このイスラエル人カップルは、会話が盛り上がった女性客とそのあと一緒にコンビニにも行ったそうです!😆


翌日は大阪市内を観光し、チェックアウト前の最後の夜はスーパーで買ってきた巻き寿司と刺身をゲストハウス庵のラウンジで二人で食べていました。名所を巡る観光と地元を味わうローカルな旅の両方を堪能しているようです。

また、「日本のスーパーの寿司の方がイスラエルのレストランで食べる寿司よりおいしい!」と言っていました。🤗


日本にお住まいでない外国人ゲストさんの場合、チェックイン時にパスポートのコピーを取らせてもらうので、外国人ゲストさんのフル・ネームや出生地を知るのですが、このお二人はそれぞれ違う苗字でした。しかし、実に仲睦まじい雰囲気が二人にはあり、チェックアウトの際に聞いてみると、やはりお二人は夫婦でした。つまり、夫婦別姓。

今までも当館に宿泊された夫婦やファミリーで、タイ、韓国、台湾の方々はみなさん夫婦別姓でした。

そこで、このイスラエルのお二人にイスラエルでは夫婦別姓が主流なのかと聞いてみると、答えは 'No' でした。「私が母の苗字をキープしたいから別姓を選んだの。なので、私が例外。」と、この女性は笑顔で言います。

さらに、もとはお父さんの苗字を使っていたそうですが、イスラエルの人たちが彼女の苗字を発音できないらしく、それで、お母さんの苗字に変更したのだそうです。


というのも、この女性は、元々の出生地がイスラエルではなく、ウクライナとのことで、そのことについても聞いてみると、「私の家族はユダヤ系ウクライナ人で、私が幼少の頃に家族でイスラエルに移住したの。」とのこと。

今もウクライナに親戚や友達がいるのかと聞いてみると、

「幼い頃に移住したから友達はいないけど、親戚は今もウクライナにいる。」と。

「その人たちは大丈夫?」と、戦禍について聞いてみると、

「みんなウクライナの西部に住んでいるから大丈夫。」と。

また、

「この戦争(ロシアのウクライナ侵攻)が始まったときはみんな動揺し、混乱したけど、でも人生は続くのよ。」と、また笑顔で語ってくれました…。


おふたりは、大阪を出た後は京都へ行き、京都からはヒッチハイクで金沢を目指し、金沢から途中の名所に立ち寄りながら東京を目指すそうです。




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